山笹の粽やせめて湯なぐさみ 其角 ‥読み方や由来
句は張良が胸中の兵の如し。日夜にわき出るものなれば、一句一句の新古は見ん人も思ひゆるさるべし(其角俳諧の特色としての即興性より)
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ふみこしたるに
あひしれる女の塔の沢に入て
ふみこしたるに山笹の綜やせめて湯なぐさみ ちまき
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箱根の塔の沢の温泉へ保養に行っている女性からの手紙への返事の句であろう。そのつれづれを訴えてきた手紙かも知れない。これを慰めて、せめて湯なぐさみに、に、山笹のちまきでも作って、というのであろうが、手紙の返事に成っただけのとっさの句ではありながら、これもよく閑静な中で気楽に暮らす日々でいうことはなあるけれども無柳になやむ手紙の内容あるいは女性の日々がでており、またこれに対しての慰めの心もいかにもそれにふさわしく出ていることに気づくであろう。(以上、kyouyoronshu_108_1.pdf (meiji.ac.jp)より引用)
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粽とは‥読み方や由来など
粽は「ちまき」と読みます。笹(ささ)で米の団子を包んだ端午の節句の行事食です。 この日は家の軒に菖蒲(しょうぶ)と蓬(よもぎ)を飾る風習もあります。
今のちまきは笹(ささ)に包むのが主流ですが、昔は「チガヤ」というイネ科の葉で包まれており、「チ」ガヤで「巻く」食べ物ということから、ちまきと呼ばれるようになったといわれています。
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むずぶまでひんとはねたる粽かな 子規
1892年(明治25年)の作品です。やんちゃな秋山真之と泣き味噌の子規はやがて日本の軍事と文学の基礎を作り上げる人物として成長していく。端午の節句のひんとはねたる粽(ちまき)は二人のそんな未来を知っていたわけではない(以上、365日の子規より)
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粽とく二階も見ゆる角田川 一茶
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粽結ふ片手にはさむ額髪 芭蕉
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