天地の間にほろと時雨かな 虚子
天地の間にほろと時雨かな(虚子作)の意味とは
まず、天地、時雨は、それぞれ、あめつち(天地)、しぐれ(時雨)と読みます。
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時雨とは‥
そもそも時雨とは‥
1 秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨。
《季 冬》「天地 (あめつち) の間にほろと―かな/虚子」
2 「時雨煮」の略。
3 涙ぐむこと。涙を落とすこと。また、その涙
で、
鈴木花蓑(はなみの)の追悼句会にて高濱虚子が詠んだ句を坊城俊樹さんが
詳細に解説しています。↓
鈴木花蓑(はなみの)の追悼句会の句である。
この年の十一月六日に死去。裁判所に勤務し、実直で正確な写生俳句をした人として知られる。また、ホトトギス黄金期の一角をになった俳人でもある。
虚子の自句自解で、
「天地の間にほろほろとこぼれた時雨、俳人のみこれを知る」とある。
つまり、この天と地をつなぐ時雨といもののはかなさ。
同時に、これを花蓑の一生として例えたものであったろう。
こういう感覚は俳人のみが持つものであって、この句の「かな」という切れ字はむしろ「詠嘆詞」として解釈したほうがよさそうである。
これは虚子のたぐいまれなる代表句であって、この句を祖として俳句に目覚めた者も多い。その虚子の宇宙というものがここに開花しているからである。
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雨を使った熟語について
横線、かまえて、縦線を書いて、左のテンテン、右のテンテン、です。
「雨雲(あまぐも)」、「雨季(ウキ)」、「雨具(あまグ)」、「雨戸(あまど)」、「雨傘(あまがさ)」、「雨天(ウテン)」、「雨量(ウリョウ)」、「雨露(アメツユ)」、「五月雨(さみだれ)」、「降雨(コウウ)」、「豪雨(ゴウウ)」、「時雨(しぐれ)」、「春雨(はるさめ)」、「小雨(こさめ)」、「晴雨(セイウ)」、「大雨(おおあめ)」、「梅雨(バイウ・つゆ)」、「氷雨(ひさめ)」、「霧雨(きりさめ)」、「雷雨(ライウ)」、「秋雨(あきさめ)」、「雨合羽(あまがっぱ)」、「群雨(むらさめ)」、「村雨(むらさめ)」、「晴耕雨読(セイコウウドク)」、「雨栗日柿(あまぐりひがき)」、「雨過天晴(ウカテンセイ)」、「雨奇晴好(ウキセイコウ)」
まとめと関連情報
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