えんぴつ記念日と消しゴムの日はいつ?‥意味や由来など
えんぴつと消しゴムは、お互いになくてはならない相棒、一心同体のペア、夫婦のようなものですね‥。そんなえんぴつと消しゴムの歴史について、いまさらですが、気になって調べてみました。
ちょっと話は外れますが、えんぴつと消しゴムということを思い浮かべると、なぜか、つるかめ算のことが思い出されました。小学校の算数の時間に、はじめて、つるかめ算の解き方について、先生が説明をはじめたのですが、全く、頭にはいらず、なにをやればいいのか途方にくれたことを思い出しました。
いまでこそ、x、yの方程式でさっさと解けるようになっていますが小学生が解く場合には、先生はこんなふうに説明すべきだろうな、そうすれば、わかりやすいだろうにと思って、子供ながらに当時の狼狽ぶりを思い出すと笑ってしまいます。
IT関連の進歩の速さには目を見張るものがありますが、それに比べると、鉛筆や消しゴムといったいわゆる文房具の歴史は理解できる程度にゆるやかな流れだと思っています。しかし、そもそもが毛筆文化が中心である日本で、鉛筆や消しゴムを普及させていった先人たちの熱い信念には頭が下がる思いです。感謝しかありません。
鉛筆の歴史:英国、ボローデール鉱山の黒鉛発見から‥
以下は、日本鉛筆工業協同組合に記載されている内容の抜粋です。とても興味深い内容です。
1564年、イギリスのカンバーランド山脈、ボローデール渓谷で、羊飼いが倒木の根の穴から偶然黒鉛の結晶を発見したことが始まりのようです。はじめ、その重要性を認識できなかったが、やがて、黒くなめらかな性質に着目し、これを筆記道具に用いることを思いつくと、黒鉛の塊を細く切ったり、握りの部分を紐で巻いたりして使いはじめるようになったそうです。
このことが刺激となって1565年に、イギリスで最初の鉛筆製造が始まりましたが、近代のような製法ではなく、坑内から掘り出された黒鉛を精選し、これを板状、または棒状にして板にはめ込むという簡単なものだったとか‥。
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鉛筆が製造されたころの日本の状況
1564年といえば、日本の戦国時代。前後には以下のようにさまざまな戦いが‥。
1555年 (弘治元年) :川中島合戦
1560年 (永禄3年):桶狭間の戦い
1563年 (永禄6年):三河の一向一揆
1573年 (天正元年):室町幕府滅亡
ちなみに、織田 信長は、天文3年5月12日〈1534年6月23日〉に生まれ、1582年6月21日の本能寺の変で(天正10年6月2日〈1582年6月21日〉)自害するというまさに、激動乱世の真っ只中。鉛筆なんて知る由もない状況です。
日本で鉛筆の普及が始まるのは明治時代の義務教育から‥
日本において、鉛筆が普及しはじめたのは、明治時代の義務教育が開始されてから‥(「ざんぎり頭をたたいてみれば文明開化の音がする」)。
1886年(明治19年)の「小学校令」では、小学校を尋常・高等の2段階に分けて各4年制に。 このうち、尋常小学校の4年間は「保護者に子どもを就学させる義務がある」と規定。 これが「義務教育」の始まりです。
1886 年(明治 19 年)眞崎仁六が眞崎鉛筆製造所を設立
それを受けてかどうかは知りませんが、1886 年(明治 19 年)5月2日に眞崎仁六が東京・新宿に水車を動力とした工場(眞崎鉛筆製造所)を建てますたことに由来します。
この眞崎鉛筆製造所は後に三菱鉛筆株式会社となります。 眞崎仁六 は 1878 年にパリで行われた万博で鉛筆を初めて見て感動を受けたそうです。
5月2日はえんぴつ記念日です。
1886 年(明治 19 年)5月2日に眞崎仁六が東京・新宿に水車を動力とした工場を建てたことに由来します。
消しゴムの歴史:1770年英国の化学者プリーストリーによる発見から
以下は、ヒノデワシ㈱の記事からの抜粋です。
消しゴムのはじまりですが、1770年イギリスの化学者プリーストリーによって天然ゴムに字を消す性質があることを発見したことにより、世界初の消しゴムが作られました。その後、天然ゴムからできた消しゴムは1772年にイギリスのロンドンで売られ、
フランスに渡りパリで商品化され、ヨーロッパ中の人々に愛用されるようになりました。
日本に消しゴムが輸入されたのは明治23年(1890年)だといわれ、それを基に大正初期、最初の国産品が三田土ゴムから製造されました。昭和27年(1952年)には、より字をきれいに消すことができる塩化ビニール樹脂を原料とした「プラスチック消しゴム」が現れました。
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1770年の消しゴムの発見までは、なんと、消しゴムの変わりにパンを使っていたそうです。
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1770年前後の日本の状況:10代将軍・徳川家治の治世
この1770年前後の日本の状況ですが、日本は10代将軍・徳川家治(在位:宝暦10年 (1760年) 5月13日 – 天明6年 (1786年) 9月8日 )、11代将軍・徳川家斉(在位:天明7年 (1787年) 4月15日
– 天保8年 (1837年) 4月2日 )の時代です。
以下のような著名な人物も活躍していました。
人名 | 生年~没年 | 1770年当時の年齢 |
与謝 蕪村 | 1716年〜1783年(享保元年〜天明3年) | 54才 |
田沼 意次 | 1720年〜1788年(享保5年〜天明8年) | 50才 |
平賀 源内 | 1728年〜1779年(享保13年〜安永8年) | 42才 |
杉田 玄白 | 1733年〜1817年(享保18年〜文化14年) | 37才 |
中川 淳庵 | 1739年〜1786年(元文4年〜天明6年) | 31才 |
伊能 忠敬 | 1745年〜1818年(延享2年〜文政元年) | 25才 |
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消しゴムの日は、4月15日です。
1770年4月15日にイギリスの化学者プリーストリーが発見したことに由来します。
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まとめと関連情報
えんぴつと消しゴムは、お互いになくてはならない相棒、一心同体のペア、夫婦のようなものですね‥。そんなえんぴつと消しゴムの歴史について、いまさらですが、気になって調べてみました。
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