ちょっとまじめに
「元号」も「年号」の違いについて
調べてみました。
そして、ちょっと気になる
新年号(元号)の予想についても
‥
「元号」と「年号」の違いについて
正確には違うのですが、一般的には「元号」も「年号」も同じ意味とのことで、明治、大正、昭和、平成など、その年につける名称のことなんです。
しかしながら、専門的には(歴史学の観点)それぞれ、別の意味があって、
・「昭和」というのは、昭和天皇が即位してその後の在位期間の名称を指し、これを「年号」とよびます。
・「元号」というのは、ある年を元年と決め、紀年数だけを指す場合に使われます。
・なので、細かく言うと、平成30年であれば、「平成30年」の「平成」の部分が「年号」で、「30年」の部分は「元号」となります。
元号(年号)使用の歴史
大化の改新(645年)の時に「大化」が用いられたのが最初であるとされ(『日本書紀』による)、それ以後、7世紀中後期には断続的に元号が用いられたことが『日本書紀』には記載されているようです。ただ、7世紀後半は、元号よりも干支の使用が主流だったようで、文武天皇5年(701年)に「大宝」と建元し、以降、継続的に元号が用いられることになったとか。
元号(年号)の字数
日本の元号は伝統的に二文字ですが、元号に用いることのできる文字数は明確に制限されていません。この例外は聖武天皇・光明皇后の時代から約四半世紀、天平感宝、天平勝宝、天平宝字、天平神護、神護景雲の5つ(四文字)のみ。
最も期間の永い元号と短い元号
・最も期間の永い元号は昭和の62年と14日。
・最も期間の短い元号は暦仁の2か月と14日である。
年号(元号)一覧(一部)
飛鳥時代の年号一覧
大 化 たいか 645 ~ 649
白 雉 はくち 650 ~ 654
朱 鳥 しゅちょう 686 ~
大 宝 たいほう 701 ~ 703
慶 雲 けいうん 704 ~ 707
奈良時代の年号一覧
和 銅 わどう 708 ~ 714
霊 亀 れいき 715 ~ 716
養 老 ようろう 717 ~ 723
神 亀 じんき 724 ~ 728
天 平 てんぴょう 729 ~ 748
天平感宝 かんぽう 749 ~ 756
天平勝宝 しょうほう 749 ~ 756
天平宝字 ほうじ 757 ~ 764
天平神護 じんご 765 ~ 766
神護景雲 けいうん 767 ~ 769
宝 亀 ほうき 770 ~ 780
天 応 てんのう 781 ~
新元号(年号)の予想について
年号の漢字として、過去に最も多く使用されたのが『永』という漢字で、なんと29回。ネットでは、この『永』を使用した2文字の新元号として、『安永』などが予想されているですが(このサイトでも『安永』とりあげましたけどね‥)、それ以外には、『永』と初出の『感』を組み合わせた『感永(かんえい)』(いまの平和な感性が永く続くようにとの意味で)や、大きな戦争がない喜びが永く続くようにとの願いを込めた『喜永(きえい)』(いずれも、元号に詳しい東京大学特任教授の鈴木洋仁氏の予想)もあがっています。
また、国文学研究資料館の相田満准教授は「景星(けいせい)」と予想されているとか‥
※「永」のほかにも多く使われている漢字として、多いものから順に「天」(27回)、「元」(27回)、「治」(21回)、「應」(20回)がある。
ここで挙げた例は、『安永』(A)、『感永(かんえい)』(K)、『喜永(きえい)』(K)、「景星(けいせい)」(K)など、明治(M)、大正(T)、昭和(S)、平成(H)とアルファベットが重複しない点で、候補にはなると思っています。
新年号の発表の時期と時間
ちなみに、新年号は2019年4月1日に発表されます。
前回、「平成」ときは、小渕官房長官が、1989年1月7日、14時36分に報告されました。
ご参考まで。