形あるものいつかは壊れる とは諸行無常からか?
「形あるものいつかは壊れる」、以前、とある人との会話の中で聞いた言葉が、ふと思い出されて、そもそも、出典とかあるのだとうかと考え、調べていたら、やはり、同じようなことを感じていた人がいたようで、どうも出典としては、あの平家物語の冒頭の句、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」に行きあたったのです。
ちなみに、いまなおよくわかっていなのが『平家物語』の作者。いろいろな説がありますが、
吉田兼好が記した『徒然草』によれば、信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)という人物が作者だとされています。
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祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
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諸行無常
すべてのものは変化してやまないという意味。
物事を行といい、パソコン、スマホも諸行、インターネットも諸行の一つ、
人間の体も心も諸行の一つで、地球全体が諸行ですし、大宇宙全体が諸行です。諸行はこの世の森羅万象すべてのものを指すと‥その諸行が無常であるという教え。「無常」とは、続かないということです。
この諸行無常は、仏教にしか説かれていないというだけでなく、私たちの人生にとって非常に大切なことなので、お釈迦さまは、お経の至るところに無常を教えられています。『涅槃経(ねはんぎょう)』には、ずばりこう説かれています。
諸行は無常なり (涅槃経)
日本で「いろは歌」のもとになったお言葉だとか‥
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諸行無常を英語で表現すると‥
調べてみると次の表現が、なにかしっくりくる感じです。
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Nothing is permanent. 不朽のものはない
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もう一つの表現として‥
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Life comes and goes. 「人生はいずれ終わる」
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諸行無常を生きる 角川oneテーマ21/ひろさちや
なぜこの世は無常なのか。
平家物語の時代と震災後の共通点から、
けっして思うがままにならない人生を
よりよく生きるためのコツを伝授する。
●内容
「平家物語」の無常観と大震災後の現代日本、忘れてはいけないこの世の真理。
●著者略歴
ひろ/さちや
1936年、大阪府生まれ。東京大学文学部印度哲学科卒業。同大学院博士課程修了。65年から85年まで、気象大学校教授を務める。仏教を中心とした宗教全般について、逆説やユーモアを駆使してわかりやすく解説し、年齢・性別を問わず幅広い人気を得ている。
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平家物語 (10歳までに読みたい日本名作6)弦川琢司
平安時代の終わりに栄えた、平清盛をはじめとする平家一族。
しかし、どんなに強い者でもかならず滅ぶ時がおとずれることに。
ほろびゆく平家と攻める源氏の、天下をわけての大戦がはじまります!
那須与一など、教科書掲載のエピソードも収録!
10歳までに読みたい日本名作なんですね
で、かつ
小学生低学年でも
読んで理解できる内容に
なっているところが
すごい!!
こんな本を読む方が
わかりやすくて
いいのかも
‥
柴咲コウさんの「かたちあるもの」歌詞と意味
同じことを意味しているんですね‥
つまり、
“かたちあるもの”はいつかなくなって、消えてしまう、
この世を去る者の立場から、このどうしようない定めを、
歌った曲が、柴咲コウさんの「かたちあるもの」なのです。
作詞 柴咲 コウ/山本 成美
作曲 小松 清人
唄 柴咲 コウ
夜空に消えてく星の声
儚げに光る鈍色(にびいろ)の月
二人で泳いだ海は何故
束の間に色変えてゆくんだろう
このまま眠ってしまいたくない…
あなたをまだ感じてたい…
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まとめと関連情報
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