鶯の梅に下痢する余寒哉 正岡子規

鶯の梅に下痢する余寒哉 正岡子規

大寒、小寒、余寒とは‥読み方や意味

大寒(だいかん)、小寒(しょーかん)は、いずれも二十四節気の1つで、小寒」の日が「寒の入り」。余寒(よかん)は、立春(りっしゅん)後の寒さ、寒が明けてもなお残る寒さを指します。

ちなみに、「寒中」「寒の内」は、「小寒」から「立春」の前日の「節分」までの約1か月間を指します。

春寒(しゅんかん)とは‥

立春からあとのぶり返した寒さ。はるさむ。余寒。
春寒料峭 (しゅんかんりょうしょう)の候は
春風がまだ肌に冷たく感じられることを意味する時候の挨拶です。

余寒(よかん)を季語とした俳句

余寒(よかん)を季語とした俳句の紹介です。

 

鶯の梅に下痢する余寒哉 正岡子規

竹の根の土うち越せる余寒かな 芥川龍之介

鎌倉を驚かしたる余寒あり 高浜虚子

肘のあたりシヤツほころびし余寒哉 寺田寅彦

関の戸の火鉢ちひさき余寒かな 蕪村

 

2月中旬・時候の挨拶 余寒の候、梅花の候

余寒の候、梅花の候は2月中旬の時期に使える時候の挨拶です。以下に例文を示します。

・余寒の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
・梅花のみぎり、ますます御発展のこととお喜び申し上げます。
・余寒の折、皆様には益々のご健勝のほどお喜び申し上げます。

二十四節気とは

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、その名が示すように、日本の1年を24等分し、立春からはじまり大寒で締めくくられる、約15日ごとの季節(期間)です。二十四節気は、そもそも、中国の戦国時代の頃、季節を春夏秋冬の4等区分する暦のようなものとして考案された区分手法のひとつで、一年を12の「節気」と12の「中気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられています。

こちらは、2022年二十四節気一覧(早見表)です。(カシオの計算サイトにて計算。便利です)

 

まとめと関連情報

大寒、小寒、余寒の読み方や意味を調べてみました。

鶯の梅に下痢する余寒哉 正岡子規
梅が枝にあれ鶯が鶯が 正岡子規
三寒の四温を待てる机かな 石川桂郎
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鶯の漢字を拡大して読み方、意味、時期を調べてみた‥
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