ドローンで使用可能な農薬
農薬の登録について
農林水産省は、使用基準に従って使用すれば安全であると判断できる農薬だけ、農薬取締法に基づき登録を行っています。農薬取締法により、登録されていない農薬は使用できません。また、登録の際には使用できる「作物名」や「使用時期」、「使用量」、「使用方法」などの「使用基準」を決めており、農薬が登録されていても使用基準以外の方法で使用してはいけません。
ドローンで使用可能な農薬
ドローンは積載重量が少なく、薬剤タンクの容量が小さいため、高濃度・少量での散布が可能な”ドローンに適した農薬”数の拡大が求められています。
”ドローンに適した農薬”は、「使用方法」が、『無人航空機による散布』、『無人ヘリコプターによる散布』、『無人航空機による滴下』又は『無人ヘリコプターによる滴下』とされている農薬です。
なお、使用方法において、散布機器が指定されていない『散布』、『全面土壌散布』などとなっている農薬についても、その使用方法を始め、希釈倍率、使用量等を遵守できる範囲であれば、ドローンで使用可能です。農林水産省では、平成31年3月に、”ドローンに適した農薬”について、新たに200剤の登録を推進する目標を立て、登録数の少ない露地野菜や果樹用の農薬を中心に、”ドローンに適した農薬”の登録数の拡大を図っています。
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希釈倍率早見表と希釈計算アプリ
こちらのサイト:【農薬】混ぜ方・作り方「希釈倍率早見表」&「計算アプリ」では、液剤や粉剤の農薬を、使用量に希釈する場合に必要な薬剤量が計算できる農薬計算アプリと、一覧できる希釈早見表が掲載されています。とても便利なサイト(下図のような内容)です。
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ちなみに、8倍希釈の農薬の場合(40Lほど調製したいとき)
5kgの農薬に40Lの水を混ぜて溶解すれば
8倍希釈の農薬水が40Lほど調製できます。簡単ですね。
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農薬散布用ドローンとは
総面積が8~10ha以上散布する方は10L機がオススメ!それ以下の方は5L機がコスパ良く使用できます。
農薬散布ドローンを活用した6つのメリットや運用コスト|マゼックス (mazex.jp)
農薬散布時のドリフト対策とは
農薬散布時に散布対象の作物以外に農薬が飛散することをドリフトといいます。 ドリフトにより以下のような問題が生じるおそれがあるので、これを防止する対策に取り組む必要があります。
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近接作物に農薬がドリフトした場合
・残留に関する基準値オーバー
(流通禁止、産地のイメージ悪化)
参考:農産物の農薬残留規制が大きく変わります!
・薬害の発生 等近接する住居や道路等に農薬がドリフトした場合
・近隣住民・通行人に対する迷惑や健康被害
・洗濯物や干した布団に付着する
・乗用車等が汚れる 等
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農薬散布するときの飛行基準について(農薬取締法)
農薬散布飛行する場合は下記基準を順守しなければなりません。このルールに該当しない使用方法は、農薬取締法第12条2項の違反で、3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金になります。
日本国内で農薬を利用するには、農薬取締法に基づいて使用しなければいけません。
(飛行速度15km・散布幅4m・吐出量0.8L/分)もしくは(飛行速度15km・散布幅6m・吐出量1.2L/分)etc…に該当しない使用方法は、農薬取締法第12条2項の違反で、3年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金になります。ただ流量だけ調整しても、散布した粒形が粗く適した状態にならない状態も考えられます。ご購入前には、散布性能・吐出量・ドリフト対策のスペックを確認しましょう。
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ドローンによる農薬散布の速度の計算
ドローンの飛行速度15km/h・散布幅4m・吐出量0.8L/分から、たとえば、4ha(400a=40反)の農地に農薬を散布する場合の処理時間を計算してみた。一般的には、1反(10a)の散布に1分間といわれているので、これを検証してみたい。
ドローンの飛行速度15km/hは、250m/分であり、人の歩く速度(約4km/h(67m/分))の4倍近い速さとなっている。実際の圃場では、4ha(40,000m2)1か所に集中していることはないと思われるが、仮に1か所に集中していたとすると、この圃場に対して、4mの散布幅で農薬散布すれば、40,000÷4=10,000mを飛行すれば、全体の面積をドローンでカバーできることになる。
ドローンの飛行速度は、上記のように250m/分なので、10,000÷250=40分、つまり、わずか40分の飛行で農薬散布を完了できることになる。ただし、実際には、50a程度に圃場が分散していると仮定すると、その圃場間の移動や農薬の補充などに時間を要するので、その時間を1時間と設定すると、散布時間の40分と合わせて、1時間40分、つまり、2時間弱で4ha(40,000m2)の圃場をカバーできることになる。また、この40分間で散布する農薬量は、吐出量0.8L/分から、0.8×40=32Lとなる(実際には、ロス分も含めて、33,34L程度を調製すれば問題ないと思われる)。
ドローンは乗用管理機(散布幅は、8,10,15m)と同じ価格帯ですが、圃場毎の洗浄や積み下ろしが不必要で、薬剤の濃度が高いので準備時間・体の負担を軽減します。短縮した時間を他の作業に利用できるため生産性の向上に繋がり、農業用ドローンは様々な圃場に対応することができます。機体を所持すると好きなタイミングで散布作業=薬剤効果が向上します。
これからの農業はコスト削減を行い、圃場の集約化、作業を自動化もしくは機械化することです。農業用ドローンもその中の一つになり散布作業の効率性を大きく飛躍させる機械といわれています。
産業用ドローン:一年毎の年次点検・メンテナンス
産業用ドローンを安全に使用するには一年毎の年次点検・メンテナンスを推奨しています。(農水協認定機種飛助MGは年次点検必須です) 産業用ドローンは多種多様の高性能部品が取り付けられており、各部品の「点検・洗浄・確認」を実施することで、機体寿命が長くなり、後の部品交換を最小限に抑えることができます。 マゼックスでは年次点検をリーズナブルな価格で実施しており、機体の整備が可能な認定整備所も日々拡充しておりますので、お近くでメンテナンスや修理を受けていただくことも可能です。
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飛助MG/DX 高速充電器
飛助MG/DX(10L農業用農薬散布ドローン)用の高速充電器です。誰でも簡単にスピードチャージできる、業務用ドローンの大容量バッテリーを高速で充電するために最適な充電器です。コンセント(100V)に差し込んで電源を立ち上げるだけで、ワンタッチ充電を開始します。
最大充電電力1080W、最大充電電流20Aで、6S専用設計なのでリポバッテリーを安全に充電することができます。洗練された設計により省スペースに最適化され、信頼性の高いコンポネートを使用することで安定した品質と耐久性を実現しました。※機種によって設定電流は異なる場合があります。
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10L農業用 リポバッテリー
10L産業用農薬散布ドローン専用のリポバッテリーです。品質を徹底した工場で製造しているOEM マゼックス専用の大容量Li-poバッテリーで、初めてご利用頂く方にも安心してご利用頂くことができます。入荷後も弊社内でダブルチェックを行い安全なバッテリーをご提供します。
※リポバッテリーとは? … 正式名称は「リチウムイオンポリマーバッテリー」と言い、ドローンで一般的に使われている電池のことです。
マゼックスオリジナルのコネクターカバーも取り付けられ、飛行中に薬剤がコネクターに付着することも防止し、充電の不具合などのリスクを低減します。またコネクターの長さなども飛助専用で取り付けやすい長さで生産しています。
購入数目安について
このバッテリーは1回のフライトに1セット使用します。
10L積載した場合・約1フライト=1.2ha
6L積載した場合・約2フライト=1.6ha
4L積載した場合・約4フライト=2.0ha
積載容量を少なくすると、消費量が少なくなるので総面積は多くなります。
お客様の圃場や面積に応じて必要な数だけご購入頂けます。
低価格な農薬散布ドローン「飛助mini」
マゼックス、日本国内での実用性にこだわった低価格な農薬散布ドローン「飛助mini」を発売 – ドローンジャーナル (impress.co.jp)
54万円
希望小売価格
84,000円
(税込:92,400円)
・長時間飛行できる日本向けの容量
・高速充電器対応なのでスピーディー
・10L使いきるために必要な性能
ドローン関連商品【農業用 リポバッテリー】|農薬散布等の産業用ドローン製造メーカー【マゼックス】 (mazex.jp)
地図 : カフェ ウィンディ (cafe Windy) – 滝部/カフェ [食べログ] (tabelog.com)
下関市 豊北町北宇賀 甲神3776交通手段滝部駅から1,994m
ドローンに適した農薬一覧
まとめと関連情報
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