2023年の大寒はいつ?(小寒、余寒の読み方、意味)

2023年の大寒はいつ?

2023年の大寒は、1月20日(金)です。

節気 月日 黄経°
大寒 1月20日 300°

ちなみに、2022年の大寒も同じ1月20日でした。

大寒、小寒、余寒とは‥読み方や意味

大寒、小寒はそれぞれ、「だいかん」、「しょーかん」と読みます。いずれも二十四節気の1つで、小寒の日が「寒の入り」。大寒は、二十四節気の最終節で、最も寒い時期という意味です。

また、余寒は、「よかん」と読みます。余寒は、立春(りっしゅん)後の寒さ、寒が明けてもなお残る寒さを指します。

ちなみに、「寒中」「寒の内」は、「小寒」から「立春」の前日の「節分」までの約1か月間を指します。

2023年二十四節気一覧(早見表)

こちらは、2023年二十四節気一覧(早見表)です。(カシオの計算サイトにて計算。便利です)

黄経とは

黄経とは、太陽が天球上を通る経路(黄道)を等角に分割した座標のことで、特に春分点を座標ゼロとして360度に当分したものを指します。

 

 

二十四節気とは

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、その名が示すように、日本の1年を24等分し、立春からはじまり大寒で締めくくられる、約15日ごとの季節(期間)です。二十四節気は、そもそも、中国の戦国時代の頃、季節を春夏秋冬の4等区分する暦のようなものとして考案された区分手法のひとつで、一年を12の「節気」と12の「中気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられています。

大寒の候の読み方と意味(時期)

この文字そのものの読み方はそれほど難しくはないですね。
だいかん」と読みます。で、大寒の意味ですが、二十四節気の24番目、例年ですと1月20日ごろになります。冬至から約1月後という覚え方が簡単かもしれません。ちなみに、大寒には、期間としての意味もあり、1月20日~2月3日まで、つまり、1月20日(大寒)から、次の節気の立春前日(つまり、節分※)までの期間となります。

ちなみに、2021年は春の始まりである立春2月3日になり、その前日である節分が2月2日になりますが、節分が2月2日になるのは、なんと明治30年以来124年ぶりということです(2022年~2024年は2月3日、2025年に再び2月2日)。
節分とは、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指します。つまり、季節をわける区分点を節分と呼ぶわけで、1年には4つの節分があったのですが、日本では立春を1年のはじまりとして特別なものと考えたために、立春の前日のみを「節分」と呼ぶようになったようです。

二十四節気の中では、私たちに馴染みの深く、かつ重要な夏至・冬至の二至春分・秋分の二分は併せて二至二分(にしにぶん)と呼ばれ、これに四立(しりゅう)の立春・立夏・立秋・立冬を併せて八節(はっせつ)と呼びます。

大寒に咲く花とされる‥ふきの花?、季語は?

大寒の初候、七十二候では欸冬華(ふきのはなさく)となっているところから、大寒に咲くとされる花が、ふきの花となっています。日本の季節感というものは奥が深く、調べれば調べるほどこれまでは知らなかったいろいろなことがわかってきます。

欸冬=蕗(ふき)ですが、俳句歳時記では、蕗は夏の季語なんですね‥。実際、調べてみると蕗の花(下図)が咲く時期は3-5月だそうです。

せっかくなので、蕗の季語を使って俳句をひとつほど‥。欸冬華(ふきのはなさく)についてはこちらのブログをご覧ください。

ある時は蕗味噌をなめ佗びしめる 山口青邨

 

 

時候の挨拶:書き出しの言葉と例文

時候の挨拶:書き出し‥「○○の候」「○○のみぎり」「○○の折」

四季豊かな日本では、四季折々を表す表現がたくさんあります。時候の挨拶は、手紙の前文で「拝啓」などの頭語に続く書き出しの言葉です。四季の豊かな日本独特の書信の習慣です。
各月の書き出しの部分には、「○○の候」「○○のみぎり」「○○の折」などのように、先ほどの二十四節気の言葉が利用されます。みなさんもいろいろな手紙でご覧になっている通りです。

 

月名 上旬 中旬 下旬
1月 新春の候
初春の候
寒風の候
寒中の候
厳寒の候
大寒の候
2月 晩冬の候
立春の候
余寒の候
梅花の候
春寒の候
向春の候
3月 早春の候
浅春の候
仲春の候
春色の候
春分の候
春暖の候
4月 陽春の候
桜花の候
陽春の候
春風の候
春陽の候
晩春の候
5月 新緑の候
立夏の候
新緑の候
薫風の候
薫風の候
青葉の候
6月 初夏の候
青葉の候
深緑の候
向暑の候
梅雨の候
向暑の候
7月 盛夏の候
小暑の候
盛夏の候
暑中の候
盛夏の候
大暑の候
8月 立秋の候
晩夏の候
残暑の候
晩夏の候
残暑の候
秋暑の候
9月 初秋の候
新涼の候
爽秋の候
涼風の候
秋涼の候
秋色の候
10月 秋色の候
秋晴の候
秋麗の候
紅葉の候
秋冷の候
紅葉の候
11月 晩秋の候
紅葉の候
落葉の候
向寒の候
霜秋の候
向寒の候
12月 初冬の候
師走の候
師走の候
寒冷の候
寒冷の候
歳末の候

 

「寒中見舞い」はいつ出すの?

「寒中」とは二十四節気の「小寒(しょうかん)」と「大寒(だいかん)」にあたる期間です。寒中に相手を見舞う書状なので「寒中見舞い」となります。松が明けてから、大寒の最後の日である「節分」までに送る慣わしがあります。もし喪中と知らずに年賀状を送ってきてくれた人がいれば、喪中欠礼を出さなかったお詫びを書き添えます。逆に、年賀状の出し忘れや喪中だと知らずに年賀状を贈ってしまった場合は、お詫びのひと言を添えて近況を書くようにしましょう。
松の内とは、正月の松飾をしておく期間内(なので、松飾のある間は正月の年神祭が続いている)のことで、関東では1月7日まで、関西では1月15日までが松の内となっています。よって、松が明けるとは、正月を祝う期間が終わったということを意味します。

大寒の候、文例は?

・大寒の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
・大寒のみぎり、ますます御発展のこととお喜び申し上げます。
・大寒の候、皆様には益々のご健勝のほどお喜び申し上げます。

親しい間柄で利用する場合は、ちょっと固さを弱めて、

・大寒の候、お変わりなくお過ごしですか?
・大寒の候、皆様お元気ですか?

などでいかがでしょうか。前者はビジネスシーンや目上の方など向けのケースですね。

厳寒の候、読み方や時期、文例‥

厳寒の候は、「げんかんのこう」と読みます。この時候の挨拶は、大寒の候と同じ時期に使うことができます。つまり、大寒の1月20日ごろから次の二十四節気である立春前日までとなります。厳寒の候を使った例文としては、以下のようなものがあります。

・厳寒の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
・厳寒のみぎり、ますます御発展のこととお喜び申し上げます。
・厳寒の折、皆様には益々のご健勝のほどお喜び申し上げます。

 

まとめと関連情報

2023年の大寒は、1月20日(金)です。

2023年二十四節気一覧(早見表)
2023年の節分の日はいつ?
大寒の候の読み方と意味(時期)と挨拶の例文など
二十四節気一覧+雑節とは‥
七十二候一覧(二十四節気)とは‥

 

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