文月は何月‥意味や読み方、由来、異名‥
文月は何月、読み方は‥
文月は「ふみづき」と読みます。日本では、旧暦7月を文月(ふみづき)と呼び、現在でも新暦7月の別名としても使用しています。グレゴリオ暦で年の第7の月に当たり、31日あります。
文月の由来について
文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝したりする風習があるからというのが定説となっていますが、七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはないものです(稲の穂が含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意であるとする説もあります)。
7月(文月)の異名
7月は文月の他に、次のような別名(異名)もあります。
おみなえしづき・をみなえしづき(女郎花月)、けんしんげつ(建申月)
しんげつ(親月)、たなばたづき(七夕月)、とうげつ(桐月)
ななよづき(七夜月)、はつあき(初秋)、ふづき(七月・文月)
ふみひろげづき(文披月)、めであいづき(愛逢月)
らんげつ(蘭月)、りょうげつ(涼月)
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文月のものよ五色の絲素麺 正岡子規
文月の季語を使った、子規の一句です。
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文月のものよ五色の絲素麺 正岡子規
※絲素麺(いとそうめん):「絲」は「糸」の旧字体。
文月や硯にうつす星の影 正岡子規
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文月や硯にうつす星の影 正岡子規
文月や陰を感ずる蚊屋の内 其角
文月や陰を感ずる蚊屋の内 其角
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和風月名(わふうげつめい)‥意味、由来
和風月名(わふうげつめい)とは、旧暦の季節や行事に合わせたもので、現在の季節感とは1~2ヶ月ほどのずれがあります(現在の暦でも使用されることがあります)。和風月名の由来については諸説あるようですが、代表的なものは以下となります(引用:国立国会図書館)。
旧暦の月 | 和風月名 | 由来と解説 |
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1月 | 睦月(むつき) | 正月に親類一同が集まる、睦び(親しくする)の月。 |
2月 | 如月(きさらぎ) | 衣更着(きさらぎ)とも言う。まだ寒さが残っていて、衣を重ね着する(更に着る)月。 |
3月 | 弥生(やよい) | 木草弥生い茂る(きくさいやおいしげる、草木が生い茂る)月。 |
4月 | 卯月(うづき) | 卯の花の月。 |
5月 | 皐月(さつき) | 早月(さつき)とも言う。早苗(さなえ)を植える月。 |
6月 | 水無月 (みなづき、みなつき) |
水の月(「無」は「の」を意味する)で、田に水を引く月の意と言われる。 |
7月 | 文月 (ふみづき、ふづき) |
稲の穂が実る月(穂含月:ほふみづき) |
8月 | 葉月 (はづき、はつき) |
木々の葉落ち月(はおちづき)。 |
9月 | 長月 (ながつき、ながづき) |
夜長月(よながづき)。 |
10月 | 神無月(かんなづき) | 神の月(「無」は「の」を意味する)の意味。全国の神々が出雲大社に集まり、各地の神々が留守になる月という説などもある。 |
11月 | 霜月(しもつき) | 霜の降る月。 |
12月 | 師走(しわす) | 師匠といえども趨走(すうそう、走り回る)する月。 |
まとめと関連情報
文月について調べてみました。文月は「ふみづき」と読み、現在でも新暦7月の別名としても使用しています。文月のほかに、おみなえしづき・をみなえしづき(女郎花月)、けんしんげつ(建申月)などたくさんの別名もあります。
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