北斎の娘、葛飾応為(お栄)とは

北斎の娘、葛飾応為(お栄)とは

北斎漫画 映画(松竹)とは

松竹の映画:北斎漫画は浮世絵師・葛飾北斎と友人の戯作者・滝沢馬琴の交流を中心に、女性の魔力にとり憑かれていく北斎を幻想的に描いた作品です。

矢代静一の同名戯曲を名匠・新藤兼人監督が映画化したもので、田中裕子さん((お栄(葛飾応為)役)が15歳から70歳までを演じ話題となりました。

北斎には男子が2名と娘が3名(または4名)いたとされますが、お栄の生没年は不明ですが、1801年頃の生まれと推定されています。お栄は「アゴ」が四角く出ていたとされ、普段から北斎はアゴと呼んでいたと伝わります。

号の応為(おうい)は、父・北斎のことを、いつも「おーい」と呼んでいたから、応為になったとも言われています。

北斎漫画キャスト


鉄蔵(葛飾北斎):緒形拳
佐七(曲亭馬琴):西田敏行
お栄(葛飾応為(鉄蔵の娘)):田中裕子
お直:樋口可南子
お百(左七の女房):乙羽信子
十返舎一九:宍戸錠
式亭三馬:大村崑
歌麿:愛川欽也


稀代の浮世絵師葛飾北斎娘にして女浮世絵師葛飾応為。近年彼女が残した色彩感覚や濃淡陰影に特色がある浮世絵が注目を集めている。その作風は妖艶にして繊細、怜悧にして大胆で見るものを魅了してやまない。現在確認できる作品数は多くないが、本書では可能な限り作品を集める。その上で遺された史資料を駆使・検証し、応為の画業・生涯を探る。

NHK特集ドラマ「眩」(くらら)~北斎の娘~宮崎あおい主演

NHK特集ドラマ「眩」。葛飾北斎は、江戸時代中期の浮世絵師で、現在では世界的にも有名ですが、若いころはなかなか絵も売れず、貧乏だったと言います。そんな中に生まれたのが葛飾お栄と言う事になりますが、3女(3娘)であり、またの名を阿栄、應栄、栄女(えいじょ)とも呼ばれ、画号(号)は応為(おうい)となります。


眩(くらら)~北斎の娘~The great wave Trailer


悲と魂でゆくきさんじや夏の原‥北斎(辞世の句)

江戸時代後期の浮世絵師、化政文化を代表する一人、葛飾 北斎(かつしか ほくさい)は、嘉永2年4月18日〈1849年5月10日〉、卒寿(90歳)にて臨終を迎えたようです。

翁死に臨み、大息し天我をして十年の命を長ふせしめバといひ、暫くして更に謂て曰く、天我をして五年の命を保たしめバ、真正の画工となるを得べしと、言吃りて死す。

すなわち「死を目前にした(北斎)翁は大きく息をして『天が私の命をあと10年伸ばしてくれたら』と言い、しばらくしてさらに言うことには『天が私の命をあと5年保ってくれたら、私は本当の絵描きになることができるだろう』と言吃って死んだ」。

   悲と魂でゆくきさんじや夏の原 葛飾北斎

現代語訳:「人魂になって夏の野原にでも気晴らしに出かけようか」

※「気散じ(きさんじ)」は心の憂さをまぎらわすこと。
※葛飾 北斎:宝暦10年9月23日〈1760年10月31日〉生まれ。


島根県立美術館:北斎・肉筆画帖(福寿草と扇)

島根県立美術館の浮世絵コレクション

島根県立美術館は、約3,000件の浮世絵を所蔵しています。その中核を成すのが、松江出身の実業家・新庄二郎氏(1901-1996)旧蔵の「新庄コレクション」(471件)、津和野出身の北斎研究者・永田生慈氏(1951-2018)旧蔵の「永田コレクション」(2,398件)という2つの個人コレクションであり、これに島根県が独自に購入した作品群で構成されています。

世界的にも評価が高い葛飾北斎と歌川広重の代表作を網羅しており、摺りや保存状態が良好な作品、世界で1点または数点しかない貴重な作品や資料も少なくありません。特に北斎に関しては、質・量ともに充実した内容を誇っています。

葛飾北斎(かつしかほくさい)
肉筆画帖(福寿草と扇)にくひつがじょう(ふくじゅそうとおうぎ)
天保中~末期(1835~44)頃、紙本着色、一帖(十図)、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
The album of brush paintings, Adonis and fan
[Nagata Seiji collection]

 

 

島根県立美術館:場所と駐車場

所在地

〒690-0049 島根県松江市袖師町1-5
TEL:0852-55-4700

駐車場(230台収容)の料金・時間

駐車場の料金
・3時間まで無料
・3時間を超えて1時間毎に100円
・夜間料金 22:00~翌8:00 500円
時間
・開館日 8:00~21:30
・休館日 8:00~18:00
※但し、年末年始(12月28日〜翌年1月1日)は閉鎖します。
※出庫は24時間可能です。

曲亭 馬琴(きょくてい ばきん)

明和4年6月9日(1767年7月4日) – 嘉永元年11月6日(1848年12月1日)
江戸時代後期の読本作者。代表作は『椿説弓張月』『南総里見八犬伝』。ほとんど原稿料のみで生計を営むことのできた日本で最初の著述家。

馬琴を題材とする作品

中年期以降の部分が『曲亭馬琴日記』に取材して、多くの作品が描かれている。その早い例が芥川龍之介の『戯作三昧』であるが、以後、小説に登場する馬琴は老人であることが多い。杉本苑子『滝沢馬琴』、平岩弓枝『へんこつ』、森田誠吾『曲亭馬琴遺稿』などがある。

 

喜多川 歌麿(きたがわ うたまろ)

(1753年(宝暦3年) – 1806年10月31日(文化3年9月20日)
江戸時代の日本で活躍した浮世絵師。1790 – 91年(寛政2 – 3年)から描き始めた「婦女人相十品」「婦人相学十躰」といった「美人大首絵」で人気を博した。映画「北斎漫画」には同時代に活躍した浮世絵師として登場します。

まとめと関連情報

松竹の映画:北斎漫画は浮世絵師・葛飾北斎と友人の戯作者・滝沢馬琴の交流を中心に、女性の魔力にとり憑かれていく北斎を幻想的に描いた作品です。北斎には男子が2名と娘が3名(または4名)いたとされますが、お栄の生没年は不明ですが、1801年頃の生まれと推定されています。

 


年の瀬や水の流れと人の身は‥ 大高源吾(辞世の句)
元禄15年は西暦1702年です
大石内蔵助良雄 辞世の句
悲と魂でゆくきさんじや夏の原‥北斎(辞世の句)
北斎の娘、葛飾応為(お栄)とは
唯一の女性の神様、弁財天の縁日は己巳の日

 

 

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