菜の花畑に入日薄れ‥歌詞の意味など
春の季節になると、なんとなく口ずさみたくなる歌詞、「菜の花畑に入日うすれ‥」。で、いつも思うことが、この歌の題名はなに?‥
そうなんです。これ、「朧月夜」です。
1914年(大正3年)『尋常小学唱歌 第六学年用』に初出。検定教科書が用いられるようになった1948年(昭和23年)から小学校6年生の音楽教科書において採用され、平成以降も取り上げられています。
朧月夜(おぼろ月夜) 歌詞
作詞:高野辰之
作曲:岡野貞一
菜の花畠に 入り日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて におい淡し
朧月夜(おぼろ月夜) 美しい歌詞の意味
おぼろ月夜の歌詞の意味について、少しばかり‥。
歌詞 | 意味 |
入り日薄れ | 落日とともに薄暮となりつつ様子 |
山の端(は) | 山の空と接する境界 |
におい淡(あわ)し | かすかに菜の花の匂いが漂う |
さながら霞(かす)める | なにもかも霞(かす)んでしまっている |
菜の花(なのはな)とは‥
菜の花(なのはな)は、アブラナ科アブラナ属の花の総称で、特にアブラナまたはセイヨウアブラナの別名としても用いられ、また、菜花(なばな)は、ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、ザーサイなどアブラナ科アブラナ属で主として花や葉茎を食するものを指します。
菜の花の「菜」とは食用の意味であり、菜の花とは食用の花の意味で、コマツナ、ハクサイ、チンゲンサイなどは葉を若どりして食べるもので、そのまま育てて薹(とう)立ちさせると、黄色い花が咲いて花蕾を食べることができます。
菜の花(ナノハナ)の花言葉は‥
菜の花の花言葉は「快活」「明るさ」。菜の花の開花時期は2月~5月で、2月6日の誕生花です。
菜の花は晩春の季語、有名は俳句は‥菜の花や 月は東に日は西に
菜の花は晩春の季語で、あの与謝蕪村(1716-1783年)は、菜の花(堀田満によれば、在来種アブラナ)をいくつもの歌に詠みこんでいます。
菜の花や 月は東に日は西に
菜の花や 鯨もよらず 海暮ぬ
菜の花や 摩耶を下れば 日の暮るる
菜の花を 墓に手向けん 金福寺
また、一茶や夏目漱石も詠んでいます。
なの花にうしろ下りの住居かな 小林一茶
菜の花の遙かに黄なり筑後川 夏目漱石
まとめと関連情報
春の季節になると、なんとなく口ずさみたくなる歌詞、「菜の花畑に入日うすれ‥」。で、いつも思うことが、この歌の題名はなに?‥
そうなんです。これ、「朧月夜」です。
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