待ちぼうけ歌詞ひらがな
「待ちぼうけ」(まちぼうけ)は、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の唱歌(童謡)である。1924年(大正13年)に、満州唱歌の一つとして発表された。相対音階において、ドで始まらずドで終わらない珍しい曲である。ちなみに原曲はニ長調である。
この歌は、満洲(中国東北部)に在住する日本人たちに、満洲にちなんだ、しかも格調の高い音楽教材をほしいという満洲教育會の依頼によって作られたものである。そのために、説話では作物の種類は示されていない(歴史考証からは粟と思われる)が、この歌では「きび畑」である。後に内地にも紹介され、戦前の節食、倹約の思想と相まって、人々に愛唱された。
北原白秋作詞
山田耕筰作曲
まちちぼうけ まちちぼうけ
あるひせっせと のらかせぎ
そこにうさぎがとんででて
ころりころげた きのねっこ
まちちぼうけ まちちぼうけ
しめた。これからねてまとうか
まてばえものがかけてくる
うさぎぶつかれ きのねっこ
まちちぼうけ まちちぼうけ
きのうくわとり はたけしごと
きょうはほおづゑ になたぼこ
うまいきりかぶ きのねっこ
まちちぼうけ まちちぼうけ
きょうはきょうはでまちぼうけ
あすはあすはでもりのそと
うさぎまちまち きのねっこ
まちちぼうけ まちちぼうけ
もとはすずしいきびばたけ
いまはあれののはうきぐさ
さむいきたかぜきのねっこ
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北原 白秋(きたはら はくしゅう)
1885年(明治18年)1月25日 – 1942年(昭和17年)11月2日)
日本の詩人、童謡作家、歌人。本名は北原隆吉(きたはらりゅうきち)。
詩、童謡、短歌以外にも「ちゃっきり節」など新民謡の分野でも傑作を残している。生涯に数多くの詩歌を残し、今なお歌い継がれる童謡を数多く発表し活躍した時代は「白露時代」と呼ばれ、三木露風と並び評される近代日本を代表する詩人である。
弟はそれぞれ出版人となり、北原鉄雄は写真・文学系出版社アルスを、北原義雄は美術系のアトリエ社を創業し、従弟の北原正雄も写真系の玄光社を創業した。
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