「みかんの花咲く丘」歌詞ひらがな
みかんの花咲く丘(みかんのはなさくおか)は、第2次世界大戦の終戦直後に生まれた、日本を代表する童謡の名作の1つで、1946年8月25日に発表されました。「戦後生まれの童謡の中では最大のヒット曲」とも称されています。
作詞は加藤省吾、作曲は海沼實。レコードは、井口小夜子が吹き込んだもの(1947年7月・キングレコード、表記は「みかん花咲く丘」)と、川田正子が吹き込んだもの(1947年〜1948年頃・日本コロムビア)が存在するとか‥。
実はこの曲、作曲家の海沼實が川田が歌う曲の作曲を任されていたが、前日の24日になって作品は仕上がっていなかった。海沼は加藤に事情を説明し、必要な歌詞の大まかな流れを加藤に説明した上で、その場で作詞するよう加藤に求めたとか‥。
海沼が指示した流れにみかんの花が咲く情景を盛り込む形で、1番と2番にあたる部分を完成させた。3番も作るよう求められた加藤は、自らの体験を元に3番を書き足し、海沼の依頼から約30分で歌詞を完成させたとか‥。
みかんの花咲く丘、歌詞
作詞:加藤省吾
作曲:海沼実
みかんの花が咲いている
思い出の道丘の道
はるかに見える青い海
お船がとおく霞んでる
黒い煙をはきながら
お船はどこへ行くのでしょう
波に揺られて島のかげ
汽笛がぼうと鳴りました
いつか来た丘母さんと
一緒に眺めたあの島よ
今日もひとりで見ていると
やさしい母さん思われる
みかんの花咲く丘、歌詞ひらがな
みかんのはながさいている
おもいでのみちおかのみち
はるかにみえるあおいうみ
おふねがとおくかすんでる
くろいけむりをはきながら
おふねはどこへゆくのでしょう
なみにゆられてしまのかげ
きてきがぼうとなりました
いつかきたおかかあさんと
いっしょにながめたあのしまよ
きょうもひとりでみていると
やさしいかあさんおもわれる
まとめと関連情報
ヒット曲とは、得てしてこのような形でうまれるものである典型のようなもです。
「得てして」は副詞の一つで、「そのような状態や状況になる傾向があること」を意味します。
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