椰子の実(やしのみ)歌詞ひらがな‥名も知らぬ♪

椰子の実(やしのみ)歌詞ひらがな‥名も知らぬ♪

「椰子の実」(やしのみ)は、1901年(明治34年)8月に刊行された詩集「落梅集」に収録されている島崎藤村が明治時代に執筆した詩に、昭和に入って曲が付けられた歌です。

この詩は1898年(明治31年)の夏、1ヶ月半ほど伊良湖岬に滞在した柳田國男が恋路ヶ浜に流れ着いた椰子の実の話を藤村に語り、藤村がその話を元に創作したものといわれています。

2007年には「日本の歌百選」に選定されており、現在でも広く愛唱されている叙情歌です。

「椰子の実」(やしのみ)歌詞ひらがな

作詞:島崎藤村
作曲:大中寅二

なもしらぬとおきしまより
ながれよるやしのみひとつ
ふるさとのきしをはなれて
なれはそもなみにいくつき

もとのきはおいやしげれる
えだはなおかげをやなせる
われもまたなぎさをまくら
ひとりみのうきねのたびぞ

みをとりてむねにあつれば
あらたなりりゅうりのうれい
うみのひのしずむをみれば
たぎりおついきょうのなみだ

おもいやるやえしおじお
いずれのひにかくににかえらん

 


「椰子の実」歌詞 作詞:島崎藤村 作曲:大中寅二

名も知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて
汝はそも波に幾月

旧の樹は生いや茂れる
枝はなお影をやなせる
われもまた渚を枕
孤身の浮寝)の旅ぞ

実をとりて胸にあつれば
新なり流離の憂
海の日の沈むを見れば
激り落つ異郷の涙)

思いやる八重の汐々
いずれの日にか国に帰らん

島崎 藤村(しまざき とうそん)とは

1872年3月25日(明治5年2月17日) – 1943年(昭和18年)8月22日
日本における詩人又は小説家である。本名は島崎 春樹(しまざき はるき)。信州木曾の中山道馬籠(現在の岐阜県中津川市馬籠)生まれ。

『文学界』に参界し、ロマン主義に際した詩人として『若菜集』などを出版する。さらに、主な活動事項を小説に転じたのち、『破戒』や『春』などで代表的な自然主義作家となった。

作品は他に、日本自然主義文学の到達点とされる『家』、姪との近親姦を告白した『新生』、父である島崎正樹をモデルとした歴史小説の大作『夜明け前』などが存在する。

初恋 ~『若菜集』より~ 島崎藤村

 

初恋

まだあげめし前髪まへがみ
林檎りんごのもとに見えしとき
前にさしたる花櫛はなぐし
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅うすくれなゐの秋の
人こひめしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋のさかづき
君がなさけみしかな

林檎畑のの下に
おのづからなる細道ほそみち
が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

まとめと関連情報

「椰子の実」(やしのみ)は、1901年(明治34年)8月に刊行された詩集「落梅集」に収録されている島崎藤村が明治時代に執筆した詩に、昭和に入って曲が付けられた歌です。

 


椰子の実(やしのみ)歌詞ひらがな‥名も知らぬ♪

コメント